ブラックホール




ただ在るのは
ぽっかりと空いた穴

笑っていた次の瞬間
足元にはブラックホール

何が可笑しかったのか
解らなくなる

自分の立っている場所が
急に消えて

意識出来るのは
新しく開けたピアスの痛み
新しく付けた腕の傷の痛み
胸を貫く息苦しさ

周りに気付かれ無い為の
暫くの間の 必死の演技

只々阿呆らしくて
消えたくなる

意気地の無いあたしには
出来ないけれど